ドキュメンタリー日記
こんにちは!
本日は運動会がありまして、
ジョニーと少しだけ行ってきました。
高校生は俺たちだけでした。
帰りに散歩をしました!
夏が近づいていますね!
本日は少しだけドキュメンタリーな感じ。
読み終わったあとにほんの少し
暖かな気持ちになれるような日記です。
〜〜〜
妹「弁論文は命の事を書く!」
突然妹が母と俺に弁論の話をしました。
妹は作文が苦手なので
手伝って欲しいとの事です。
妹「なに書けばいいかな?」
"命の事"とは口に出す事や文に書く事は
そう簡単なものではありません。
俺「過去のこと書けばいいじゃん」
母「それでいいじゃん」
俺と母の意見が一致して
妹は自分の過去のことを書き始めました。
■■■
今でこそ笑って生活していますが、
俺の妹は生まれて6日で肺炎と診断され、
命を落とす危険性があったのです。
平成11年3月6日
俺に妹が出来ました。
当時の記憶は全くありませんが、
すごく嬉しかったと思います。
それから6日目。
母は妹が肺炎だと医師に報告されます。
「精一杯産んだ自分の子供がもう
死んでしまうかもしれない」
そう考えて絶望していたそうです。
その時母は俺にこう言ったそうです。
「○○ちゃんが死んだら1人だと
可哀想だからみんなで死のうか」
この言葉の重さを
3歳の俺は知らなかったと思います。
この時、母はどんな
気持ちだったのでしょう。
母はどれほどの思いを
この言葉に込めたのでしょう。
そして妹は保育器に入りました。
母と妹の面会は1日に1度の15分だけ。
妹は呼吸器をつけて
包帯で体が固定されていたそうです。
その15分以外は会う事が出来ない。
自分の子供なのに会えない。
精一杯産んだのに会えない。
これがどれだけ辛かったことでしょうか。
妹の詳細は看護師さんとの
交換日記によって知ったそうです。
■■■
俺「15分以外全部これ?」
母「まぁねぇ…」
妹「全然覚えてない!」
俺「当たり前だろ…」
そして妹は弁論文の続きを書きます。
■■■
看護師さんとの交換日記は
こう始まっています。
○○ちゃんが入院することになってお母さん、
心配でしょうね。
胸の写真を撮ったら
肺炎ということのようです。
自分だけで呼吸をするのが、
ちょっと大変なので、
呼吸器でお手伝いしています。
あと、点滴をして、お熱を下げたり、
栄養を補給してあげています。
とても痛々そうに見えるかもしれませんが、○○ちゃんはがんばっています。
お母さん、見守っていて下さい。
先生はじめ、看護婦も、
精一杯頑張りますので
よろしくおねがいします。
このノートは、看護婦とご両親の
連絡ノートとして、又、
○○ちゃんへのメッセージ、
なんでもOKです。
どうぞご記入ください。
15年前は看護師ではなく
看護婦と呼ばれていたんですね。
俺の記憶にはないものです。
きのうは○○の看護日記を読ませてもらいました。
日々順調になる○○にはげまされる様です。
看護婦さん、先生方には感謝の気持ちいっぱいです。
○○、お母さんも早くカゼなおす。
一緒にがんばろうね。
母は妹が順調に回復していること。
看護師さんとのやりとり。
こういったものに励まされたことでしょう。
看護師さんと母のやりとりは続きます。
看護師↓
○○ちゃん、今日も頑張っています。
少し呼吸の状態がおちつかないので、
ミルクはお休みすることとなりました。
おなかはすいちゃうけど、
点滴でがまんしてくださいね。
もう少し呼吸は機械に任せ、
じっくり力をたくわえていこうね
母↓
きのうお兄ちゃんも一緒にきたんだよー。
お兄ちゃんも心配して…。
○○に会いたいねと言ってるよ。
がんばろう。
みんなまってるからね。
妹の呼吸はまだ安定しません。
母は不安を胸に抱え、
妹宛のメッセージをノートに書いています。
■■■
妹「結局普通に大丈夫なんだよね?」
俺「バカだけど今生きてんじゃん。」
母「知的障害かな…?」
俺「障害もっちゃったのかもね…」
妹「2人してバカにして…!」
妹の弁論は続きます。
■■■
妹は呼吸器なしでも
呼吸ができるまで回復しました。
母はホッと一息。
妹の体についていた数多くの管も取れ、
妹も気持ち良さそうに
寝るまでになりました。
しかしこの期間も母と妹は
15分しかあえません。
母はこの15分をこう思っていたそうです。
「今日も15分会うことができて良かった」
そしてとうとう妹が退院しました。
おめでとう 退院だね。
わかってたかのように外も
雪晴れて青空になったよ。
長いようで短かった入院生活も今日で終わり。
これからは家族に囲まれて
大きく強く育つんだよ。
おとうさん、おかあさん 良かったね。
早く帰れて。
これからがますます大変になると思うけど
がんばろう!!
■■■
こうして妹の弁論は終わりました。
妹「マジ疲れた」
母「じゃ、買い物に行ってくる」
俺「いってらっしゃい!」
〜〜〜
こうやって生活できているのは、
妹が生まれた時にお世話になった
先生や看護師の方々の支えがあったから。
そして母と父が頑張ったから。
もしかしたら、
みなさんの過去にも
命に関わるなにかがあったかもしれません。
親というものは
強く大きな存在だと
本日改めて知りました。
俺は来年には上京して地元を離れます。
だからこそ親との時間を大切にして
いきたいと思います。